どこまでもまっすぐに 田中將介(^^)

ethical journalism magazine 

おもしろいことは言えません。 しかし、誰かがおもしろいことを言ったことに対しては、ものすごい勢いで笑います。そんな人間です。Twitter:@ethicalmasa

合宿という非日常空間の中で

東進ハイスクール、夏期合宿。

僕は今回で生徒のときと合わせるともう5回目になる。

ここまでくると、本部の人とも人間関係ができているので、再会が楽しい。

今回特別だったのは、東進ハイスクールのスタッフではなかったということ。 



周りのスタッフの皆は、新入社員、2年目、5年目、大学1年生。

僕はもう内部で関わることはないけれど、
彼らにとっては大きなイベントであったに違いない。

だからこそ、彼らなりの合宿を考えてつくってもらいたかったし、
その旨は常に伝えた。

それは対生徒とも一緒だった。
今回のコンセプトは「自分の頭で考えよう」
強制は一切しなかった。

行動一つ一つが君たちにとって
「正しいのか」「正しくないのか」
各々が考えてくれればよかった。 

僕は今井先生の意見に大賛成だった。
チームの皆には言わなかったけど。
班の皆には絶対に言えないことをこっそり言いたい放題言っていたけど。

「変わる」なんて幻想なのだ。
大学生になって皆が口を揃えて言う
「価値観を変えたい」「自分探しの旅」「視野を広げたい」
幻想だ。こんなこと口にしている時点で、
もういくらか上のステージに行っている人には口も聞いてもらえないだろう。

基本は「〜〜ことをしたいので、アドバイスいただけませんか」だと思う。
まず、意志がなければ、もう終わりなのだ。


「チーム」なんてものも幻想。
一定の刺激はもらえるし、仲間もできる。けれど、僕が小学校から大学まで野球をやってきて、さらにいろんな会社を見てきて言えるのは、

「強いチームは個が強い」

ということ。

逆に言えば「個が強いとチームができる」のかもしれない。

チームが必要ないと言っているわけではない。どういったチームが理想の在り方なのか、
まず立ち止まって考えることが必要だということ。






話は変わるが、東進の合宿というのは2日目と3日目にクラス学習なるものがある。
毎年、社会貢献している人の映像を見て、その後チームでディスカッションし、自分の志を固めるというもの。

僕は生徒たちに問いかけた。
「映像は、何のために作られていると思う?」
あえて、いじわるな方向に議論を向かわせた。
「視聴率のためだよ」

全然あの映像、面白くなかった。あまりに話が美しいのだ。
テレビ東京さんよ。時間がなかったのかな?

私が見た海外のビジネスは、もっと泥臭くそして苦しいことばかり。
きっと映像の中の彼だって、しんどい日々を過ごしただろう。
視聴率がほしいのは当たり前。「株式会社」テレビ東京だからだ。




最後の合宿ということで、今までの既存の概念を根本からぶち壊したかった。
他のスタッフからはきっと煙たがれると予想し、ある程度の範囲を限度としたが。
「田中ゆるすぎ」とか「全然仕事してない」と思われただろうが、全くその通りなのだ。
本当に周りのスタッフには感謝している。



 彼ら高校生の姿を見ていて思う。
僕たちスタッフは、勉強せずただ「頑張れ」という掛け声を発するだけの機械。
それがなんとももどかしい。いつも心が痛む。
「ごめんね。僕たちは口だけで何もしていなくて」
そんな本音を吐露しながら、最後は、
「満点をとることができるのは君たち。
僕の努力ではどうすることもできない」
で締める。

結局は君たちの人生でしかない。
全ては自分次第だ。人に頼るのも自分でやるのも、結局は自分の意志が必要だ。
だから、楽しい。人生ってすごい楽しい。
その楽しさに気づいてほしかった。



大学受験なんて、大したことではないと、今になって思う。
あの頃は、人生の全てだったけど。

この大学にいかなければ、人生が変わるとか本気で思ってた。
確かにそうかもしれない。けれど、そうではないかもしれない。


尾崎行雄の人生訓「人生の本舞台は常に将来に在り」
いくらでも自分の決めた道を正解にすることはできるのだ。



 人との縁は、奇跡だ。
 東進ハイスクールの誰もが恐れる?ある人物と、サムギョプサルを食べているときに軽い一言、「お前、合宿行けば?」がなければ、出会う人もいなかった。
彼女と今こうして仲が良いのも、 想いあって、突き進んでいたからだ。

こうした縁は、どこかでつながる。今でも合宿の過去の生徒と食事に行っている。
そんな彼らのために僕ができることは何でもしたいと思う。

それは、過去、僕に人生を変えるきっかけをくれた人たちがたくさんいるから。
僕はその人たちに恩返しするのではなく、下の人に恩送りをする。
こうして、贈与が循環していけば、新たな経済が生まれる。



一緒にわくわくする未来を創ろう。
私が困ったら助けてもらおうじゃないか。(笑)
それが社会の役割分担だ!


最後に、高校生の皆には感謝の意を述べたい。
皆の姿が、いつも僕を奮い立たせてくれる。


仕事していないように見えて、一人一人の顔をしっかり見ていました。(笑)

全員の名前は覚えられなかったけれど、H1クラス99人の生徒皆、僕の生徒ということで(笑)幸運を祈っています。幸運を創りだすのは、自分次第!

皆が20歳になったら、まずく感じるであろうビールでも片手に、
あの頃のことを懐かしみ、未来について語りましょうや。
2年後となると僕は26歳。
うーむ。
確実に年齢を重ねておる。おっさんだな。

おわり