どこまでもまっすぐに 田中將介(^^)

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エシカルを疑う 田中將介

おもしろいことは言えません。 しかし、誰かがおもしろいことを言ったことに対しては、ものすごい勢いで笑います。そんな人間です。Twitter:@ethicalmasa

「手作り弁当より冷凍食品のほうがうまい」の真相

 

手作り弁当より冷凍食品のほうがうまい

 

私は学生時代、中学、そして高校と6年間、母親の手弁当にお世話になった。

毎日、「今日のご飯は何だろう」と楽しみであったし、卒業時には母親への感謝の念を強く抱いた。

 

しかし、たまに私は、学校の食堂で、友人たちとご飯を食べる時があった。

学食で集まってご飯を食べることは、男たちの青春でもあった。

そして何より、たまに食べる学校の学食が、抜群に美味い。

 

学食でご飯を食べる日は、前日に、「明日学食で食べるからお弁当なしで」と声をかける。そのときの母親の表情は、毎回、なんだか少しほっとしたような、少しうれしいような感じであった。

 

「手作り弁当より冷凍食品のほうがうまい」というタイトルは、

幻冬舎から今週発売される、堀江貴文「多動力」の一部を抜粋したのだが、

この章を読んで、懐かしき日々を思い出すとともに、

「なるほど。こんな日常にも「継続する」ことのヒントがあったのか」と、

堀江さんの指摘に思わず、原稿を読みながら、「うん、うん」とうなずいてしまった。

 

何が言いたいかといえば、

「たまに手抜きをすることで、物事を継続することができる。

ひいては、成果に結びつく」

 

これが、成功するための秘訣である、というわけだ。

 

スタートアップやベンチャー企業、学生起業家を、

「この人はすぐに辞めないか」という視点で人を見る。

というのは、経営者や投資家たちが口を揃えて話すことでもある。

 

 

「仕事は全て100点をとらなくてはいけない」という自己満足を捨ててみよう。

これが堀江さんの提案である。

 

電話をかけてくる人間とは仕事をするな

他にも、「電話をかけてくる人間とは仕事をするな」「大事な会議でスマホをいじる勇気を持て」「ヒマな人ほど返信が遅く忙しい人ほど返信が速い」「一晩で10件はしごしろ」

など、タイトルだけ見ると過激だが、中身を読むと、人間の本質を的確に捉えていると感じさせる内容になっている。

ぜひ手にとってみてほしい。

 

最後に、私事として非常に共感&批判したくなってしまったある章を紹介したい。

「仕事を選ぶ勇気」という章で、

過酷な労働環境に反対するためにデモをするなんてどれだけヒマなのか、

嫌なら辞めればいい。辞めない人間がいるから、そのブラックバイトはなくならない。という主旨のことが書かれている。

そして、週刊文春の企画でノンフィクションライターがユニクロに潜入したことについて言及、

「こんな卑怯な手を使ってまでユニクロを批判し、何か良いことがあるのだろうか」

と批判している。

 

この章は、仕事を自分の意志で選ぶことが大切であり、それが自分の時間をつくることにつながるわけである。

 

ブラックな労働環境を餌にして、盛り上がる人があまりに多い。

そういった類の話 が好きなんだろう。けれど、そんなことしていても時間の無駄、

というわけだ。

 

違う紹介になってしまうのだが、この週刊文春の企画について、

私は、現地に住んでいたこともあり精通していたので 、

最近、その応答を書きましたが、

 

ethicalmasa.hatenablog.com

  

堀江さんの

「こんな卑怯な手を使ってまでユニクロを批判し、何か良いことがあるのだろうか」

というメッセージとともに、

この記事の中で、

「ユニクロを批判することによって、下請け工場で働く労働者たちを逆に苦しめる」

という矛盾を書いてます。

下請け工場労働者を助けたい人たちの根拠なき批判ほどおそろしいものはないですね。

 

 

話はそれましたが、多動力、もうすでに重版決定、ベストセラーの予感!?

詳しくは、「多動力」を一読されたし。

 

 

 

 

ポスト北朝鮮カンボジアに「カンボジアの春」はくるのか。2017年 2018年が勝負 

カンボジア地方統一選挙と総選挙がせまってきた 

カンボジアは総選挙が来年と、一刻と一刻と時が迫っている。
今回の選挙で、カンボジアだけでなく、日本、そして世界の情勢が変わりうる可能性があるのだ。

これまで、現首相であるフン・セン首相は、圧倒的な力で、国をリードしてきた。

30年以上も一国の首相が変わらないのは、独裁と言わざるを得ない。

記事にもあるが、その流れが変わってきた大きな理由としてあるのが、SNS、特にFacebookだ。

日本はTwitterユーザーがFacebookユーザーよりも多いが、

カンボジアは、圧倒的にFacebookのユーザーが多い。

常にタイムラインをチェック、常にメッセージをやりとりしている。

気がつけば、私のメッセンジャーボックスは、

カンボジア人の「Hi How are you」でたまっている。

農村部にすむ貧困の女性たちでさえ、携帯をもち、facebookをやっているから驚きだ。

 

「Facebook」がヤングデモクラシーにさせた

 

つまり、カンボジア国民に情報を届けるには、Facebookしかないわけだ。

それは特に、ポルポト政権により平均年齢が下がっているカンボジアならではであり、若者の力が非常に大きい。

国の平均年齢およそ24歳である。

 

それまでは、世界と同じように、マスメディアの力が多かった。

しかし、独裁政権では、マスメディアも政権が握っている。

要するに、外資系メディアを除けば、ほぼ全てが本物の「国営放送」なわけだ。

政権に批判的になろうものなら、「けされる」。要するに、暗殺されたり、

潰されたりするわけだ。

これぞ恐怖政治。

 

しかし、インターネット、facebookの登場により、

野党救国党が力を持ち始め、

前回の総選挙ではこれまで全く歯が立たなかった与党人民党に迫ったのだ。

 

これにより、声を大にして、与党を批判してきたカンボジア市民たちにも光が見えた。

そして、ついに5年後の総選挙を迎えようとしている。

 

これまでは、とにかく不正が疑われる選挙であった。

その真相は闇のままである。

不正を探るものには、武力による押さえつけがあった。

しかし、もうその不正も、他国からの厳しい監視の目、インターネットの発達により、ごまかしがきかなくなってきたということも、

カンボジアの市民、政府は、感じている。

 

さて、まずは、来月の地方選挙がどうなるか、きっちりとチェックしていくべきだ。

 

 

 この爆発的なFacebook拡散の背景には、スマートフォンの普及とネットワーク環境の向上が深く関わっている。他国同様にスマートフォンが急速に広まり、機種も安いものでは100ドルを切るものもざら。今では月給100ドル程度の低所得層も、猫も杓子も”スマホ”である。加えて、SIM購入は簡単かつ1ドルからのプリペイド式。最近はどのキャリアでも3G、4G回線が利用でき、農村部に至るまでインターネットサービスを受けられるようになった。

 人民党は「内戦を終結させ平和なカンボジアを作った党」として、旧世代が抱く「戦禍の恐怖」を意識的・無意識的に操作し、政権を維持してきた。しかし、人口の過半数が戦争を知らない世代となった今、先進国と同様、自由や個人の幸せを求める若者が急増。その手法はもはや通用せず、むしろ強烈な”現政権離れ”の温床となっている。

 

人民党:
「人民党は、クメール・ルージュから人々を開放した」
「人民党は、インフラ整備の充実と安定した経済発展をもたらした」

救国党:
「変えるのか、それとも変えないのか」
「工場労働者の最低賃金150ドル、教員の最低給料250ドルにします」
「燃料やコメの価格を調整します」

 

 

japan.cnet.com

 

 

www.ngo-jvc.net

 

 

カンボジアの選挙監視のNGO連盟 シチュエーションルームを形成[政治]

 

カンボジア王族党 北朝鮮との良好な関係の維持を約束[政治]

 

米国がカンボジア選挙に向け、新たに180万ドルを助成[経済]

 

カンボジア救国党 選挙に向け暗雲立ち込む[政治]

カンボジアのユニクロ下請け工場に本当に潜入してみた

こんにちは、 毎年恒例となっている、カンボジア取材というか旅行に

2週間ほど行って参りましたので、その報告を。

 

アンコールワットを見て、おいしいビールとご飯、マッサージやカジノで豪遊〜!!

 

なんてことはしません。

あくまで、苦しい、そして面倒な道を進みました。

 

 

私が違和感を持ったのは、最近のファストファッション批判と、ユニクロ批判です。

有無を言わさない徹底的な批判で、どこにも反論の余地はありません。

 

けれど、私はなぜか「それ」を見ていて、非常にむしゃくしゃしました。

なぜなら、批判をすることによって、そこだけで盛り上がるのであればよいのですが、

下請け工場労働者を助けたい人たちが、ファッションアパレル企業を批判することによって、労働者たちを苦しめる。

ということに気がついていないからです。

 

なんという矛盾。

 

 

私の愛する国、カンボジアにおいて、自分の五感と人脈を使ってふらふらしてきたので報告します。

(今回はざっと書きますが、詳細を書かせてくださるメディア探してますw)

 

 

前もって言っておきますが、週刊文春やそのジャーナリストの批判をしたいわけでも、正解はこれだ!と事実を突きつけるような気持ちもありません。

ただ、こんな現場もあったんだ〜へえ〜くらいの柔らかい心で、目を通してくださいね。

 

 

 

 

 皆さんご存知なのは、週刊文春の記事でしょう。

 

bunshun.jp

 

bunshun.jp

 

申し訳ないんですが、

「カンボジアのユニクロ下請け工場に潜入」していませんこの人。

潜入というのは、工場の中に入ったということですよね?

カンボジアに行ったことだけで、「潜入」というのは、何が何でもおかしい。

と、こんな揚げ足取りはしたくないので、ここでやめておきます。

 

というのも、

基本的に、カンボジアにおける工場はセキュリティがしっかりとしています。

一つの工場につき、きちんとガードマンが何人かいて、門も固く閉ざされており、

工場にアポイントメントを入れるのも難しい。

まず電話がかからなかったり、メールアドレスが間違っていたりします。

 

なので基本入れません。

 

「じゃあお前はどうなんだ」と言われると思いますので、答えておきますと、

私は工場の中に入り、きちんと自分の目で見ました。

そこで働く人たちともきちんと顔を合わせて話しました。

たった5年ではありますが、在住もしていたので、つながりを利用してくまなくチェックして、疑問点は聞き出しました。

 

別に自慢したいわけなんですが、特に自慢できる出来事でもないので、このまま続けますw

 

では、「工場内部はどうだったのか」

に入る前に、少しばかり、

現地の人はユニクロ潜入記事についてどう思っているのか聞いたところ・・・

 

 

皆さん、憤慨していました。

 

現地でファッションブランドを経営する方

「私はこれまで縫製環境を学ぶためにいろんな工場を回りましたが、あんな労働環境なんて見たことない」

 

カンボジアの工場で働く日本人スタッフ

「労働環境が悪い場所はあるかもしれないが、あの記事は1を100くらいにしている。答えありきで取材したんでしょう」

 

 

労働組合?

週刊文春の記事の中で、その筆者がカンボジアの労働組合会長に「現場を見に来てくれ」と誘われ、取材をしてきたことが書かれている。

 

これは、完全に、相手側の意向にのっかってしまった可能性が高いです。

労働組合というと、労働者を守るために活動する団体というイメージがありますが、

 

この国の人に話を聞いていく中で、

皆口を揃えて、

労働組合の労働者への「搾取ビジネス」が盛んであるといいます。

 

さすが、賄賂大国です。

最新の発表だと、腐敗認識指数で、カンボジアは、176位中156位。

トランスペアレンシー・ジャパン

 

 

簡単に言えば、労働組合が、「カンボジアの労働環境はこんなに大変なんです。だから支援してください。私たちがなんとかします」といって、大量のお金をもらい、私服を肥やしているらしいです。

 

実際に工場のスタッフは、労働組合の人にお金を支払っていることも証言しているし、

この国では賄賂が当たり前なので、仕方ないで終わっている話でもある。

 

 

ある人はこう話してくれました。労働組合の人との会合に出席したときのことです。

 

組合:「私も昔は貧しい労働者でした。そこから勉強して、ここまで登り詰めました。だから労働者の気持ちがわかります。彼らの人権を守るために、私は頑張ります」

 

と話していたので、その方が感動していたところ、

別れ際、高級車に乗り込み、去っていったのを見て、呆然とした。

 

とのこと。なんだか滑稽です。

 

 

では、工場内部はどうだったのでしょうか。

 

まずは記事の中で、労働者たちのこんなコメントがあります。

 

「24時間連続での勤務が月6日ほどあった。朝7時から翌朝7時までという勤務時間。その残業を入れても、月給は170ドルから180ドルだった」

「中国人の現場監督がいて、ちょっとしたミスでも怒鳴り散らします。同僚がハサミを投げつけられ、目の下を切ったのを見たこともある。工場の安全環境はひどく、すべての場所が狭すぎて、火事が起きたら逃げられない恐怖心を抱きながら働いている」

 

まずすごい!と思ったのは、記事の筆者、

どうやってカンボジアのユニクロ工場で働く人を探し当てたのだ?

 

なぜなら、カンボジアの工場の数は1500を超え、60万人以上が働いています。

その中で、カンボジアでユニクロ製品を作っている工場はたったの4つ。

 

しかも、都心部からなかなかの距離にあります。

 

なぜ、私が知っているかといえば、単純にユニクロが今年3月に工場のリストを発表したから。

 

なぜスゴイと思ったかといえば、この筆者が、カンボジアに行ったのは去年の8月なので、ユニクロの工場リストは発表されていないからです。

 

さて、では、勤務時間に関して、労働者に聞いてみました。

 

「そんなもの(24時間勤務など)見たことないしやったこともない」

 

「万が一、他の工場であったとしても、必ずシフト制になるので連続24時間はありえない」

 

「そもそもユニクロなどのブランドは特に、環境に対しての指摘が厳しい。

むしろ工場側の人間としては、その監査がなかなか面倒。効率が下がってしまうから。」(要するにブランド側からのチェックは厳しい)

 

「中国人の現場監督は、指摘することはありますが、そんな乱暴なことはしません。

なぜならブランドが厳しいですし、そもそもそんなことしたら、

労働者たちがストライキやデモを行い、工場が潰れてしまうからです。」

 

確かに、私は中国人の現場監督と行動を1日ともにしたが、

中国語は独特のきつさがあり、多少高圧的に感じるものの、

そもそも、工場では、中国人の現場監督、現地の言葉がぺらぺらで、

現地語で話しをしていたので、多少声が大きいくらいで、むしろ尊敬しました。

 

 

写真を公開することは、プライバシーと信頼関係的に今はできませんが、

ゴミが床に落ちていることはほとんどなく、驚くほどに綺麗でした。

工場内はエアコンがないため、暑く感じるものの、

きちんと大きなファンと水蒸気で、温度を下げる努力はどこの工場もされていました。

 

敷地内に4つの同じカタチをした工場がありました。

火事の心配をしている労働者など皆無です。そんなこと誰も考えていません。

 

よくよく考えたら当たり前です。

それよりも、目の前の商品をきちんと作り、

対価としてお金をもらうことを第一に考える、そういう人が多いのが、

この国の人たちです。

 

なぜなら「残業したいから、残業のない工場は辞めます」と答える人の数が非常に多いからです。

 

もちろん妊娠したとか個人的な状況があった場合は、残業を好まない人もいますが。

 

残業がないと、生活できないというのは、日本も同じ。

残業代で稼ぐ。だから、残業は強制ではなく、立候補制であるらしい。

残業代は1.5倍、2倍など詳しい数字も聞きました。

 

そもそも、残業があったとしても、1日中、働かせるなどということはできない。

なぜなら、帰りのバスの時間が決まっているからです。

なので、皆残業したとしても、きちっとした定時があります。そうしないと、

1時間、2時間以上かけて家から通っている人が多いので、家に帰れません。

 

そういった人たちは、朝、出勤するため家を出るのは朝5時代。

さすがにその生活は、大変だなあとも思う。

 

ある男の子は、工場内で奥さんをゲット、

今も同じ工場で働いていて、奥さんのお腹には子供がいる。

「昔はプノンペンで 働いていましたが、こっちにきてラッキーでした」と、

少年のような顔をし、笑いながら話していた。

 

総じての印象は、工場の広さと綺麗さ、そして労働者たちの表情に、

私はほっとしたというより、期待外れで戸惑ってしまったというのが、

今回の滞在の感想だ。

想像を超えた、きちんとした環境と、労働者、スタッフたちの声だったからだ。

 

現地の人たちがよっぽどカンボジアの工場は日本の労働環境より

「エシカル」だと口を揃えていうのが、よく理解できた。

 

他にも、他の工場の労働者やその家族、工場のお医者さんや中国人のスタッフ、

様々な方にも話を聞きました。

 

これだけが全てではありませんが現時点で言えることは、

「工場があることは彼らにとって命の手綱である」

そして、「事実、根拠なき批判は、労働者の生活を脅かすことになる」

 

私はそう思います。

 

 

最後に労働者の声を。

「私は工場で働けることで、収入が安定することにありがたさを感じています。

しかしなにより、普段は、家の外で一人で物を売っている最中、

誰か悪い人に連れ去られたりする恐怖を感じていました。

けれど、今は多くの人が工場の中で一緒に働いているためそんな心配はありません。

日常で命の危険にさらされることがなくなり私も家族もほっとしています。」

 

 

ユニクロ潜入の記事、嘘とは言いませんが、誇張が過ぎるのでは?

ユニクロを批判したいがために、カンボジアの下請け工場を材料に使ってほしくありません。

 

 それよりも、ユニクロは利益率そんなに高くないけど、

日本の他の有名ブランドなんて、日本で高く売っているのに、カンボジアの労働者たちのお給料は、ユニクロの工場のお給料と、変らないんですよ。

つまり、オープンにしていない企業のほうが、利益あげていて、なおかつ知らんぷりしているという事実・・・

 

今日も上下ユニクロです。

頑張れユニクロ。

女優杉本彩が語るエシカル  動物福祉に取り組んだわが半生―美しさに犠牲はいらない

女優として有名な杉本彩氏だが、公益財団法人動物環境・福祉協会Eva理事長として動物愛護活動にも精を出していることはあまり知られていない。

そんな杉本氏が朝食会にて講演を行った。

「動物福祉に取り組んだわが半生―美しさに犠牲はいらない」と題して

これまでの活動と今後の展望を語った。

「動物殺処分上のリアル」や「オークションにかけられていく動物たち」など

本人の経験から語られるその一言は、重くのしかかった。

 

 

幼少期から20代を振り返って

 

皆さんおはようございます、杉本彩です。動物福祉に取り組んだわが半生を30分で語るのはとても無謀なんですが(笑)、精一杯お話しようと思います。

 

私は動物愛護活動に25年以上取り組んでおります。最初は個人で身近なところから活動をスタートしました。

 

私も最初は無知な消費者で、知らないうちに動物への暴力に加担していたと思うと、

今振り返ると本当にぞっとしますが、

この活動通していろんな事を知れてよかったなと思っています。

 

この活動を行っていく中で、環境などの地球レベルのことに関して、他人事ではなくリアリティを感じれるようになったり、1つの命に対する思い入れが強くなっていることはよかったなと思っています。

 

私は8匹のねこと3頭のいぬと大家族で生活しています。

様々な事情があって保護されたいぬやねこたちです。

幸せに私の家族として生活しています。

中には殺処分直前だった子もいます。被災した猫もいます。

 

私が子供の頃、物心ついたときから兄弟のようにねこと過ごしてきました。

ねこの出産にも立ち会い感動した記憶もあります。

誰に教えられたわけでもないですが、動物は人間の言葉が話せないだけで、人間と同じように感情があって、心があって、知能も高い。

私たちと変わらない生き物であると子供の頃から感じていました。

 

芸能界に入ってさらに動物に対する思いが強くなっていきました。

今でも思い出に残っているのが、ラジオのパーソナリティをやっていた20代のときです。

 

リスナーの方からねこを引き受けて代わりに里親を探すなどの活動をしました。

 

他にも、環境省が定義している、地域の問題として増え過ぎてしまった野良猫の数を抑制し、

住民やボランティア等が共同管理することで、最終的に飼い主のいない猫をなくすことを目標としている

「地域猫活動」というものがあるんですが、

その活動の一環であるTNR活動(Trap:捕まえる Neuter:不妊手術 Return:元に戻す)をしたり、

 

その活動は手術台やご飯など費用がかさむので、

近所の工場の中で、チャリティイベントをして資金を捻出していました。

 

20代はそういった活動を主にしてきました。

 

最近は、芸能界でも、動物愛護を訴える方が増えてきましたが、

日本の芸能界は、個人事業主ではなくプロダクションに所属している人が多いため、プロダクションの意向に従わなければならないことが多く、問題の背景にある法律に触れたり、

他の人や団体に協力を得る事が難しいです。昔と比べてだいぶ状況は変わってきたようには思います。

 

 

動物の殺処分場で見た光景が忘れられない

 

これまでの動物愛護活動の中でEVAを立ち上げた理由をお話したいと思います。

「これまでの活動を続けても、終わりが見えない」「根本的な問題を解決しなくてはいけない」と強く感じ、さらに、個人での活動にも限界を感じ始めたのがきっかけです。

 

設立当時は一般財団法人で、1年後には公益財団法人にしました。

 

(これは被災地にいったときの写真です。)

 

問題を知ってもらうために、講演会を開いています。

講演会を通じて、「里親になることを選択しました」と報告してくださる方がいると、

この活動をやってよかったなと思います。

 

また、視察もするようにしています。

神奈川県は、民間のボランティア団体によって殺処分ゼロを達成しました。

しかし、それは喜べることではありません。問題は山積みだからです。

活動のゴールは殺処分ゼロではなく、無責任な飼育放棄をゼロにすることです。

 

今でも忘れられない光景があります。それは動物の殺処分場です。

 

動物の処分室に二酸化炭素を入れられ、もがき苦しみ亡くなっていく様子がモニターの画面に映し出されていました。

 

日本社会は、こういった大きな罪を犯し続けています。

まだ終わっていません。

人間の身勝手な理由で、何の罪もない動物が莫大な数、殺されています。

年々減ってはいるものの、最新のデータによると8万頭以上のいぬ、ねこが殺されています。

 

行政処分だけでなく、ペットショップで展示販売されている様子を見かけるのは日本だけです。

完全にないとは言えませんが、先進国である欧米諸国においては当たり前のように誰でもいつでもお金を出せば動物が購入できる市場はほとんど成り立っていません。日本だけです。

 

この現状は異常なことであると認識すべきなんです。

 

オークションで落とされていく動物たち

 

動物が流通していく過程においても、動物は命を落としています。

抵抗力のない幼いときに、そして、親から離してはいけない時期にオークションにかけられ、

バイヤーが買い付けにくるという流通の仕組みの中で、

たくさんのいぬやねこが苦しい死を遂げています。

 

言葉を持たないからといって動物の命を軽んじる社会に、人の幸せは成り立たないと思っています。

日本の社会が、動物含め、命をどう扱い、命をどう向き合うかという、

本当に重要な問題であることを多くの人が気付かなければいけません。

 

EVAの活動を続けてきて、多くの命と向き合って、天国に見送ってきました。

その中で動物の福祉の向上が社会にとって大切だと感じています。

 

ある一匹のねこの話をしたいと思います。

数年前に見送った子は、そもそも全く歩けない子で、行政の施設にいました。

ほっといたら確実に殺処分される運命でした。

 

そのことが容易に想像できたので、私はどうしてもこの子を引き取ると決めました。

2年間介護してその子は生涯を全うしましたが、

動物の目線で物事をみる、弱い立場の目線から見るには「想像力」が本当に大切だとそこで感じました。

 

言葉の喋れない人たちの痛み悲しみを創造する、感じる心を養うことは、例えばいじめの問題はなかなかなくなりませんが、そういった人間社会のことにもつながってくるのではないでしょうか。

 

 

「素材を調達する過程の中で動物虐待はなかったかを追う」ことは困難

 

これまで、様々な問題に取り組んできましたが、やればやるほど動物を取り巻く問題ってたくさんあるなと感じています。例えば、毛皮の問題。問題の背景を知った時点で毛皮製品を身にまとうことはなくなりました。

 

ピーターという団体から「NO FARのポスターに協力してくれないか」オファーがきたことがあります。

そのキャンペーンは「毛皮を着るなら裸のほうがましよ」というコンセプトで、

ハリウッドスタが一肌脱いでるんですが、アジア人としては初めて脱いだと言われました(笑)

 

日本と欧米の考え方は違うところがあるので、日本社会において受け入れられない人もいたんですが、

私にできる最善の事をやりたいという気持ちが勝りました。

 

FARを使わなくても素敵なファッションが着れるんだ、

そしてそれを企業のブランドメッセージとして発信したいなと思うようになり、

動物性の素材を使わないLiberata(リベラータ)というコスメブランドを立ち上げました。

まだまだ何の利益も出てないですが(笑)メッセージが伝わればいいなと思っています。

 

私は動物の副産物を使うことは悪いとは思っていません。

けれど、商品を提供する側になり、素材を調達するときに、

「この素材を調達する過程の中で、虐待はなかったかを追う」ことは困難でした。

素材の原料を提供してくれた動物がどんな環境だったか、どこまでアニマルフェアに配慮しているか、

徹底的に追求しようと思ったんですが。

 

だから、動物性の素材を使うことをやめました。

 

私の周りは「それだけは勘弁してください」という感じだったんですが、

自分たちの利益を優先するよりエシカルに配慮するべきだと主張しました。

 

そして今、そういう原料にたどり着けました。

沖縄のやんばる島豚のプラセンターを使わせてもらっています。

大量生産できない豚さんで、食べるものは、海藻など自然なものです。

広大な土地にストレスない環境で生活している動物たちが管理されている豚さんです。

消費者側の理解度をあげるためにも、必要なことだと思っています。

 

 

命に消費期限をつけていいのか

 

エシカルと真逆をいくペットビジネスが日本に蔓延しています。

 

大量生産の問題にまだまだ気づいていない。

このビジネスが最終的に淘汰されるように頑張ります。

 

命を流通するということは、動物でも他の商品でも一緒で、消費期限切れの食品ということは

生後3ヶ月の消費期限切れのわんちゃんということになります。

商品として価値のある間は短い。特に日本人は小さくてかわいい動物が好きです。

3ヶ月経つと大きくなって、価値がなくなり、ディスカウントされてセール品となります。

 

野菜と一緒ですね。曲がっていたりなど、形の悪いものは安くなる。

 

動物で例えると、規格外サイズとなり、商品価値はありません。

その後どうなるか。

闇に葬られます。

 

他にもパソコンの型落ち商品と同じで、流行があります。命に流行りをつけているということです。

 

人気犬種のブームが終わると、大量に山に捨てられてしまいます。

そしてモノには返品が伴います。

動物の返品を受け付けるビジネスが始まりました。

 

心ある消費者は先天性障害が見つかっても普通は返品しない。そんなこと簡単にはできないはずです。

 

莫大な医療費を使って、看病している人もいます。

だからこそこういったビジネスもやめさせましょうよ。

消費者のためにもなりません。

産めや増やせやの繁殖場には、バイヤーが買い付けに来ます。

バイヤーたちが繰り広げるオークションは見ているだけでつらいです。

 

売り手は、ペットが小さいうちに売らなければいけません。

そのため、何もペットの背景を説明しないまま、適当に「里親がいないです」といって、

買い手の衝動買いを促すようなキャンペーンを行って、飼い主を見つけさせます。

 

無知のまま動物を迎えると、いろんな問題が生じます。

しつけが大変になり、面倒見きれず、安易な飼育放棄につながります。

 

引き取り屋ビジネスをなくすのは消費者の力

 

平成25年、改正動物愛護法が成立される前、

業者の不要ないぬ、ねこは自治体が受け皿となって殺処分していました。

 

法律が制定されてから受け皿を失った業界は、引き取り屋というおかしな商売ビジネスに頼るようになりました。

 

NHKのクローズアップ現代でも引き取り屋ビジネスが取り上げられ、

ようやくペット業界の闇が露呈化してきました。

 

生態販売はこうした悪質な引き取り屋がいなければ成立しないビジネスなんだなと

世の中の人がだんだんわかるようになってきました。

 

ペットたちは死ぬまで待ち続ける以外どうしようもありません。

医療はほどこしません。身体はがりがりで、骨が浮き出ています。ひたすら放置する、生き地獄です。

疾患をもっていても、気にせず繁殖させます。

 

そのいぬやねこを購入した消費者も損害を被っています。

 

私たち人間は地球の一員であることを忘れてはいけません。

利益追求のために商品として命を犠牲にしていることに対して、厳しい目を向けなければいけません。

 

消費者として、何を選択するかが、本当に大切ですよね。

 

最近、スーパーに行って、買い物をするときに、食品の裏の表示をみればみるほど購入できなくなってきます(笑)知識がついてくると、危険なものがわかってきてしまうんですね。

 

それでも、妥協なくモラルある商品を選び続けたいと思います。

企業にとってもそれは持続可能なビジネスになります。

 

美しさに犠牲はいりません

 

ここまで話してきましたが、私は、自分を偽ってごまかした発信をしてきたとしたら、

芸能界でここまで生きられなかったと思います。

誠実であることは、全てにおいて大事です。

 

本当の成長って成熟することだと思うんです。

企業も消費者も、世のため人のためになることが、最終的に利益につながることが大切だと思います。

 

自分の魂を汚すような生き方をしてはいけません。

美しさは、何を選択するかどういう生き方をするかで、変わってきます。

 

その生き方を選択することが美しいことだと思うんです。

美しさに犠牲はいりません。これからも根気強くやっていきます。

ありがとうございました。

 

取材、編集 田中將介

東京オリンピックをチャンスと捉え、エシカルという概念について考える

東京オリンピックに向けて

先日足を運んだイベントで、アメリカの著名な社会起業家に会いました。

10万人のホームレスに住まいを! 〔アメリカ「社会企業」の創設者ロザンヌ・ハガティの挑戦〕



このロザンヌハガティさんです。

そこで、彼女の社会起業家としての「勘」が見えました。
「東京五輪をどう使うか」
最近強く思うこと、それはどれだけ「scale」(規模拡大)するかということ。

どうやって東京五輪を使おうかと考えていた時に、
僕、バッジ欲しいなって。笑
東京五輪バッジをスーツのジャケットにつけたいと思ったんです。

一方で「私はエシカルなことに興味があるんです」と周りに伝えたいなと思っていました。
バッジっていうと、なんかずっとぱっとしないイメージがありました。
ぱっとしないですよね?
「バッジかよ・・・。別に邪魔だしな・・・。なんか一種の宗教くさくね?いらなくね?」
みたいなスタンスだった私がこんなこと言い出すなんて・・・。

と思ったんですが、シンプルに、東京五輪バッジとか、甲子園出場記念バッジとかなら
買うよね。